そんなことを考えていたら、おかしいだろうか?
自分の子供もいない。
孫はまだいないけれど、100年後は生きているのか?
日々生きるのに精一杯で、やっと生きている。
投げやりな態度で、逃げ切ろうとし、でも逃げ切れない時のために、愛想笑いをしながら保険をかけている。
ここに自分の居場所はないと、心のこもらない会話をし、その場をやり過ごしている。
心を殺すことに疲れ切ったら、もうその場にい続けることはできない。
愛する人は去って行く。
この広い宇宙で、いっとき同じ場所で過ごし、何もなかったように去って行く。
熱い涙を流しても、形のない思い出になるだけ。
その思い出すら、頼りなく。