通勤電車内で読む。
自分に取って、良い小説とは触発されること、感情が揺さぶられること、具体的なイメージが湧くこと。
小学生時代の読書が最高で、なかなかそれを超える読書はできません。
小学生時代の読書といっても馬鹿にはできません。
小説から湧き出すイメージが映画のように迫ってくるのです。
実社会の体験が少ない分、想像力がはるかに豊かでした。
また集中力があるため、複雑な登場人物の関係もしばらく読むと、何なく捉えられていたのです。
図書館では一冊づつしか借りれなかったため、本選び自体も真剣でした。
すぐ読んでしまうとつまらないため、できるだけ分厚い本を借りようとした記憶もあります。
子供向けではありますが、歴史ものもいっぱい読み、社会の複雑さ、壮大さをわかった気になれました。
その歴史物の中では、源氏に関わるものが好きで、数多く出てくる源氏の一族の中で源為朝(みなもと の ためとも)が好みでした。
思春期以降は読書量は減りました。
「書を捨てよ、街へ出よう」の気分だったのです。
40代以降読書はたくさんしましたが、小説はそのうちの一部分で大抵は雑学、エッセイ、専門書などでした。多分小学生時代の速読術はよみがえったと思いますが、イメージ喚起力は乏しいままです。
「君の膵臓を食べたい」についての感想は、明日書きます。