山道を歩いていたら、紫色の蝶が戯れていた。
それはまるであなたのドレス姿で舞う姿。
1年前に出逢い、側で会話し、写真も撮った。
それは確かに現実なのだが、何もわかっていなかった。
ある日、共通の知人にあなたの死を知らされた。
突然断ち切られた時の流れ。
なぜを繰り返しても、時は戻らない。
振り返っても何もわからない。
追いかけようとしても手の伸ばしようのない心細さ。
あなたは現実に何を見て、何をあきらめたのか。
時はたち、記憶の中のあなたは若いまま。
あなたのちょっと現実離れした姿。
さよならも言わず、、、