言葉は、
音楽を聴いた時、突然どこかに誘われる。
言葉は、
自然に触れた時、軽やかに駆け巡る。
言葉は、
昔を思った時、多くのものを手繰り寄せようとする。
言葉は、
感情が波だった時、湧いてくる。
言葉を残したい、
でもすぐ自分の元を離れ、旅立ってしまう。
一生かけて、残る言葉は何だったのか。
残らなくても、生きてきた歴史で納得できるのか。
肉体は滅んでも、残す言葉はあるのか。
言葉に生かされ、言葉に傷つき、言葉を疑い、言葉を友とする。
言葉を自分の元に引き寄せたい。
そして言葉に踊らず、言葉に寄り添いたい。