自分という人生劇場。
多くの人物が登場し、また退場していった。
ある時はとなりで生活してたのに、もはやずっと会う事もない。
みんなどうしていることだろう。
たまたま電車の中ですれ違ったり、ホームで見かけたり、とある店ですれちがったことも。
透明人間のように、相手が気づかず、気づかないふりをする。
逆に、相手が気づいてこちらが気づかず通り過ぎてもいるだろう。
離れた土地にいれば会う機会もない。
例え地続きでも、別の宇宙空間にいるような。
それぞれの人生を過ごす、交差しないパラレルワールドのようだ。
あてどもなく時間が流れ、どこかで交差すれば、浦島太郎。
古びた手書きのアドレス帳は、もはや更新を止めた。