大森靖子さんのライブは11月の恵比寿LIQUIDROOM以来。
開場前の場内案内を大森さん自身が行う。
大森さんが吉川友さんに提供した曲も流れていた。
オープニング、激しい風切音がしばらく鳴り響く。
ピアノの弾き語りで始まる。
照明を落とし、光量を下げたスポットライトが当たる。
始めは大森さんの顔もよく見えない。
その分、曲に集中できる。
曲ごとに照明が強くなり、大森さんの姿が鮮明になる。
3曲までは動画撮影OKと言われていても、固唾を飲んで演奏に聞き入る。
「オリオン座」のシーンが見ごたえがあり最高だった。
多くの譜面台に付けたライトが街明かりのように見える。
オリオン座の途中でピアノからギターの演奏に変わる。
立てかけていた数本のギターは大森さんの演奏に使われるものだった。
いつかはバンドメンバーが加わるのかと思ったら、これは最後まで一人かと気づいた。
一人だけのワンマンライブって、去年3月に行った岡崎体育さんのツアーを思い出した。
いつもスタンディング席ばかりなので着席での公演は落ち着いて見ることができる。
激しさやノリを求めるよりもじっくり音を堪能できる。
トイレ休憩ってことで、長い大森さんのMC。
「変な大森さん」の話し、公演を見たお母さんから「2歳の時から変わってない」と言われた話。多くの笑いを誘う。
ファンとの会話、リクエストに答えてなどの交流。
「剃刀ガール」を披露した方の声が良かった。
後半はさすがに動画撮影をした。
音を消していても、録画停止で音がして焦る。
皆の設定も多くはそうらしく、曲の終わり目にあちこちでポコッと音が聞こえる。
青柳カヲルさん作成のステージ上に飾られた魔法陣は、曲ごとに当てられたライトの色が変わり綺麗。特に裏面からライトが当たった時は白く見えて綺麗だった。
曲の合間に、下がったスカートを上げたり。この後も何度か。
リラックスと集中の差が大きい。
これが大森さんのいう「緩急」か。
ピアノもギターも声も力強さがある。
自分をさらけ出してしまう突破力、ただし摩擦力も大きいだろうなと思う。
テクニックの幅は広く、魅力を見極めたい欲望を感じライブに通い続ける。
チャレンジャーの大森さんはどこまで世界を広げていくのか。
会場入りで、顔見知りのファンの方とばったり会い、話をする。
その他、数人の方も見かけた。
会場外で6月ツアーのチケットを売っていたが、長蛇の列で諦めた。
今日の10時にチケット発売開始なので、勢い込んで申し込んだが、抽選発売だった。