会場は西国立駅から近く、初めて訪れたが迷わなかった。
なんと10代の時に千住真理子さんは江藤俊哉先生からこの会場貸切で何度も個人レッスンを受けたとのことだった。観客席は傾斜がついているのでどこの席からでもステージ上のヴァイオリンの演奏がよく見える。
初めの2曲は、それぞれソロの曲。音を聞き逃さないようにほとんど目をつむっていた。何と例えればいいのだろうと言葉を探りながら。音は深く、淀みなく流れていく。どこへ流れていくのだろう。
後半のステージで集中力が途切れうとうととしてしまった。まるで子守唄のように曲を聴いていた。アンコール曲はバッハのG線上のアリア。最後のヴァイオリンの音色が余韻で残った。曲名はどうしても思い出さず、終演後ホールの外に貼り出された紙でわかった。
駅へ向かう道すがら、日は傾き風が吹きしのぎやすく、まるで昼寝をしたかのように足取りは軽く、日常の疲れが取れていた。
開催日:2018年9月9日(日)15:00開演(14:30開場)
会 場:たましんRISURUホール(立川市市民会館)大ホール【出演】
ヴァイオリン:千住真理子(外部リンク)
ピアノ:横山幸雄(外部リンク)【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番より 第1楽章 アダージョ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
2017年11月11日 府中の森芸術劇場 どりーむコンサートの記事です。
昨年書いた千住真理子さんの記事です。