2016-04-06 風 詩 いつも風が吹いていた。 ある時は気づかないほどひそやかに。 ある時は猛然と。 雨が降り、雨がやむ。 雨は体を濡らし、喉の渇きを潤すように畑の土を湿らす。 強く日が差し、そして雲が流れ、日を遮る。 雲の流れはとどまることはない。 日を求めて植物は葉を広げ、人も動物もまた明るい方へと足を向ける。