今から8年前に46歳で亡くなった哲学者の池田晶子さん。
一人の著作を網羅して読むことはあまりないのだが、彼女の著作はほぼ読んでいる。
昨日図書館で、著作をぱらぱらと読んでいたら、気になる章があったので、借りてきた。
「知ることより考えること」p.29 有名になりたくて
以下は、引用です。
「有名になっていいことなんか、ひとつもない。」
「有名になりたいとは、他人に認められたいという事である。他人に自分を認めてほしい。しかし自分を自分と認めるのは自分でしかない。」
「自分を知ろうと本気で考え始めたら、なんと、自分というのは本当に「ない」ということを、必ず発見するはずである。」
自分のことを考えすぎると、悲観的になってきそうなので、なるべく避けようとする意識が働いてしまうのだが、「考える」ことから、すべては始まるのだ。
辛くても、自分と向き合うことが必要だ。
で、なぜ、この文章が気になったかというと、大森靖子さんのブログ(7月16日の記事)で、彼女が有名になったことに悩みながら、作った曲「マジックミラー」のことを書かれていたから。
ラジオを聴き、ブログを読んで、彼女の言いたいことが、ストレートに響いてくるのでした。