テクノロジーの進歩により、仕事はどんどんなくなっていく。
技術の進歩により失われた仕事ほどには、それにとってかわった職種は雇用を生まない。
知識労働ですら、高賃金ゆえにAIによる代替の圧力がかかる。
雇用が民間よりずっと保証される公務員だって、先々はどうなることやら。
公務員を減らそうという動きがあり、公務員にも非正規雇用が広がっている。
社会全体として、皆がフルタイムで働くと雇用が確保できなくなるのであれば、1日のうち数時間だけ働くパートタイマーとか、週に数日だけ働くワークシェアリングとかの方向に進みそう。
「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。」という聖書(マタイによる福音書6章26節)の一節を思い出した。
フルタイムの仕事がなくなるのを暗い未来と見るか、少し働くだけで食べていけると楽観的に見ることができるか。
問題は少数者に富が集中する資本主義だろう。
先進国に生まれて充分恩恵を受けている側ではあるが。
この本により、10年後はともかく、30年後は全く社会の様相が変わってしまう事を予感してしまった。
いつの世も変わり続けるのがならいだが、加速度がつきすぎている。
誰かが言った、「変わり続ける者のみ生き延びる。」