japan-tama’s diary

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詩を書きました その16

6月に書いた詩です。 毎日、ルーチンに従った行動とは別に、ぽつりぽつりと湧き上がる感情がある。 できるだけ掬い取りたいが、すぐに心の底に沈んでしまう。 沈んでしまった感情はいくつかの言葉となって発酵し、いつか日の目を見ることもあるのだろう。 平…

6月 土曜日の午後

畑から帰り、本日2回目の洗濯。 晴れてよく乾く。 それが唯一いいところ。 でも暑くて、真昼間は出歩く気にならず。 昼寝には最高の午後だが、眠る気分になれず。 半ズボンを履き、アイスを食べ、夏気分を味わう。

時計と人生

止まった時計に電池を入れた。 動き出した時計は時を刻む。 止まっていた時間も時は流れていた。 失った時間を取り戻すことはできない。 生活のために自分を殺す時は時計を失っている。 わが身が失われないように、わが身を守るためなのか。 本当の自分は何…

ゆらゆら

自分という人生劇場。 多くの人物が登場し、また退場していった。 ある時はとなりで生活してたのに、もはやずっと会う事もない。 みんなどうしていることだろう。 たまたま電車の中ですれ違ったり、ホームで見かけたり、とある店ですれちがったことも。 透明…

あじさい

春を告げる花たちに遅れて、ひそかに咲く花。 庭先、公園の片隅に咲く。 曇り空、しとしと降る雨に、よく似合う。 どこかに置き忘れていた感情を思い出す。 だけど、それの正体がよくわからない。 わからないまま季節は巡る。 あーあ、いつになれば。

下り坂

人生は坂道を行くが如し。 登るだけでなく、いつかは登るのをあきらめて下らなきゃいけない。 また下りだからといって、楽でもない。 だらだらと長い坂を下らなきゃいけない。 下りは登りとは別の筋肉が必要だ。 もう夕暮れ。 日はまだ明るいけれど、すでに…

うどんと男

月曜日、うどんを食べていた。 お盆を持って空席を探すと、隣はすごく疲れた男が座っていた。 片肘をついて、食べあぐねているようにため息をつきそうにうどんを食べている。 いま思えば、食欲がなかったのか、仕事の悩みか、胃でも悪いのか? 醒めた目で見…

詩を書きました その15

5月14日以降に書いた詩です。 このまとめ記事を作るに当たり、過去記事から詩を抜き出す訳だが、どれが詩のカテゴリであり、どれが日記なのかがわかりにくい。 混沌としているが、明確に分ける必要もないのだろう。 詩というカテゴリーを意識しなければ、自…

ある場面

人生の一場面があれこれ残っている。 脳の記憶容量には限りがあるから、どれを残しどれを消すかが問題だ。 残っている場面は、何度も反芻するように記憶を強化しているのではなかろうか? 今日、突然思い出した若い日の一場面。 独りで山道を歩いている。 数…

眠い

眠いというのは健康なのか、不健康なのか?車の運転はしないので取り返しのつかない事故は起こさないと思うが、それなら仕事はどうだ?半覚醒の頭で、効率はともかく、致命的なミスを起こさないとは言えまい。データを誤って消すとか。眠い、眠いと言ってい…

真夏日

5月というのにこの気温。 せっかく早起きしたのにもたもたしているうちにお日様は高くなり。 日差しが眩しくこれからずっと先の残暑までの暑さまで思ってうんざり。 「寒い」の次は「暑い」。 実際は梅雨があるから「ジメジメ」もあるけれど。 四季の移り変…

一日の終わらせ方

いつまでたってもすっきり一日が終わらない。 今日は今日、明日は明日と割り切らなきゃならないのにやり残したことを考えてしまう。 はるかに多くを考えていた17歳のころ、賢明だった。 歳を取ると賢くなるとは限らない。 理性では十分な睡眠が必要と分かっ…

爽やかな季節

涼しい風が吹く。 空は澄み渡る青空。 強すぎる風も、湿った雨もなく、爽やかな風が吹く。 こんな快適な日は一年に何日あるのだろう。 鳥たちのけたたましいさえずり。 恋の正念場? 事件もなく一日が過ぎた。 何もないのが幸福のしるし。 足りないものを探…

喪失

失って初めて、その重みを知る。 予感していたことは言え、事前に本当の覚悟ができるはずもない。 多くのものを無くした。 現実を受けとること、それすら日々刻々と崩れるように形を変えていく。 すべてのことは幻か? 幼き日々の感動や青春時代の感傷や、通…

詩を書きました その14

4月28日以降に書いた詩です。 生活が詩になるなら、職場と家の単調な往復の日々は詩になりにくい。 少しの発見はあるけど、あっという間に言葉はどこかへ飛び去って行く。 過去の情熱を振り返れば、言葉はすらすらと引き出される。 もう終わったこともあ…

流れる雲

静かに時は流れる。 雨は上がり、取り残されたように山に雲が流れる。 何もないなんて誰が言った? いくら生きていても見えないまま終わってしまう人生もある。 感じる心があれば人生は豊かだ。 耳を澄ませば多くの音が聞こえ、 目を開けば世界は意外さに満…

青春時代

何者かになろうとした。 喉の渇きにも似た渇望とあせりと戸惑い。 果てしなく続く堂々巡り。 格好つけたいけど金はない。 金を稼ぐと時間がない。 馴れ合いは嫌いだったが遥かに多くの濃厚な付き合いがあった。 若さを無駄に浪費し若さをもてあまし早く年を…

もうひとつの人生

高校生の時の通学路にある公園のベンチに座って、もうひとつの人生を考えた。 役所勤め、教員、同級生たちの多くが選んだ人生。 そして、またひとつ奨められた道。 いずれも選ばず自分で進もうとした道もやめてしまった。 現在も過去も陸続き。 結局自分が不…

卒業アルバム

笑っている多くの顔。卒業アルバムの写真は楽しそうに笑っている。楽しいよりもつらいことの方が多かったはずの高校時代。たくさんの行事はなじめなかったし、多すぎる生徒数も辛かった。でも確かに鍛えられた。部活動、生徒指導、進路指導、年中行事の数々…

文集

若い頃の初心を綴った文集を読んだ。 青春を通りすぎ、若い頃の情熱を押し通すことはできなかった。 生活することは妥協の連続。 そしてずいぶん遠い場所に来た。 年老いた。体力も気力も失われた。ただ若かった頃の情熱が懐かしい。 もう一度若くなっても、…

手紙

昔のたくさんの手紙を読み返す。 もう再び会うこともなさそうな人たち。 あの頃この手紙をどういう気持ちで読んでいたのか? 多くの誤解、すれ違い、薄情などのフレーズが脈絡なく脳裏によぎる。 わたしはわたしの人生を誠実に生きたのだろうか?

あなたとわたし

若い頃出会ったあなたとわたし。 青春の一時期を共に過ごした。 別々の人生を歩み、どこで何をしているか知らない。 懐かしさと共に過ぎ去った時間の残酷さを知る。 二度とあの時間には戻れない。 当たり前だった時間はもうどこにもない。 japan-tama.hatena…

明日

空っぽにしないと、新しいものは入ってこない。 手放さないと、その苦しみから解放されない。 忘れないと、新しい一日は始まらない。昨日と同じ今日を惰性で過ごして、また明日も臆病に生きる。 明日を少しでもいい日にしたい。 わずかばかりの勇気と希望で。

詩を書きました その13

4月19日以降に書いた詩です。 仕事に気を取られている日常ですが、その暮らしの中でも多少の言葉がわき出てくるので、それで生きていることを確認しているような心持ちです。 前回のまとめ記事です。

中身は何もない

単純さにあこがれる。 曲がりくねった難解さで中身がありそうと思われるより、 中身が何もないと思われるほどわかりやすくありたい。 複雑さに耐え切れないのは、心が弱くなっているから? 記憶力が落ちているから? でも不要なものをそぎ落としていったら明…

暗闇と静寂

心を掻き乱されるものがない、安らぎを求める。 邪悪さも猥雑さも混乱もない。 単純で無に等しい世界。 お休みなさい。

輝けるもの。 光輝け。 たとえ一時の栄華だとしても今は輝け。滅び行くもの。 時は去り輝きは失われた。 滅び行くものに平穏あれ。

わたしとあなた

わたしがわたしでありつづけるために。 そんな問い掛けさえ遠い昔の出来事のような気がする。ずっとあなたはあなたのままでいて。 変わらないこと、変わってしまったこと。 時は多く流れた。捨ててしまった多くのことがら。 わたしはわたしのままいられたの…

日本

アフリカで生まれたホモサピエンスは、氷河期にマンモスを追って日本にやってきたという。 まだ日本が日本ではない頃の話。 先に来た人たちがいて、後からもまた続々と日本にやってきた。 ずっと日本人というものが昔からいた気がしていたが、実際はいろいろ…

冬の終り

少しづつ冬が消えていく。 雪が溶けて行くみたいに、ある日突然消滅という事にはならずじわじわと。 私の中では今日冬が終わりを告げました。 消えていくもの。 カイロ。 腹巻。 手袋。 マフラー。 冬のパジャマ。 長袖シャツ。 冬を感じるものがだんだん消…