詩
4月10日以降に書いた詩です。 詩にしなければ、宙を彷徨ったあげく、分解するだけにあった言葉の積み重なりが形にして残るというのは楽しいものです。 これすらも時の流れに押し流され、どこかに消えていく運命であるにしても。 読者の皆様、これからもよろ…
君の写真を撮った。 写真は光の芸術。 暗室で徹夜して、印画紙に焼き付けた。 君の姿が、白い印画紙から浮かび上がってきた。 展覧会に飾った。 言葉にならない気持ちを写真になら託せると思った。 でも本当は答えなんかなかったんだ。 存在を浮かび上がらせ…
自分の足で立っているか。 自分の足で歩いているか。 自分の頭で考えているか。 自分のことばかり考えていないか。 人のつらさに冷淡になっていないか。 人の意見に、自分の生き方を任せていないか。 生きづらさを時代のせいにしていないか。 やらないうちか…
時代を追いかけず待つこと。 本質的なことはいつの時代も変わらない。 時代に流されず信じること。 きっと時代の方が自分に追いついて来る。 自分の人生だもの、自分の土俵で、自分の仕切りで生きていきたいと願う。
地面に積み重なった花びら。 急速に若葉を増していく街路樹。 静々と小雨が降りかかる。 長い冬は終わったんだ。 ずいぶん夢を見ていた。 眠りから覚め光のある方へ向かって進んで行くんだ。 4月の雨はやさしい。 春を祝っているみたいだ。
桜の花びらが光にきらめきながら散っていく瞬間を愛おしく思いながらも、時を押し止めることなどできないのだという想念が繰り返し押し寄せる。 春の花、新緑に心を奪われながら、それらを想う心の余裕は、日々の平穏があればこそと感謝する。 繰り返す自然…
4月3日以降に書いた詩です。 今日は暖かく、安心して昼寝ができると思いながら昼寝はしなかった。 川沿いに自転車で走り、河川敷きの木々に若葉が育っているのを見て心が躍った。 鳥も飛んでいた。 小太りの鳥は食べ過ぎて重くなったら、飛ぶのがつらかろ…
いつの間にか年老いた。 足取りは軽いつもりでも、反射する壁面に映る自分の姿にぞっとすることがある。 老化を受け入れることは簡単ではない。 まだ若かった頃、 若さゆえの心の高ぶりを持て余し、歳を取れば穏やかになれるかと思っていた。 確かに不要な背…
いつも風が吹いていた。 ある時は気づかないほどひそやかに。 ある時は猛然と。 雨が降り、雨がやむ。 雨は体を濡らし、喉の渇きを潤すように畑の土を湿らす。 強く日が差し、そして雲が流れ、日を遮る。 雲の流れはとどまることはない。 日を求めて植物は葉…
春の鳥たちのにぎやかなさえずり。 蜜を求めるミツバチの羽音。 田んぼに水が入り、カエルの鳴き声。 飛び回る蠅。 何処からともなくやってくる危険なスズメバチ。 耳元を脅かす蚊の音色。 夏の盛りのセミの鳴き声。 秋を告げる虫の鳴き声。 その声は秋が深…
あこがれ、手を伸ばして、手に入れようとする。 犠牲を払い、注力して、少しでも近づけたら自分のものとなるのか。 いつの間にか、手を伸ばす先を見失い、何のために辛い思いをしているのかが見えなくなる。 そもそも、なぜ欲しいのか、無理じゃないのか、我…
もう提出期限は、とっくに過ぎている。 でもずっと課題リストとして残っている。 あなたとの約束は守れなかった。 催促されないことをいいことに放置した。 あなたはあきらめたのか。 あなたはもう忘れてしまったか。 生きている限りはまだこれからとうそぶ…
3月13日以降に書いた詩。 毎日書こうと思う日もあるけど、できた日にちはムラがある。 自分の中のものが出てくるだけで底が浅いなと唖然とすることもあれば、本当にこんなことを思っているのだろうかと、自分自身を疑いながらも湧き出してくる言葉もあるが気…
体と心がちくはぐで何かうまくいかない日は、あれこれ悩まず寝てしまえばいい。何を見ても、何を聞いても腹立たしい日は、その日のうちにその気分を解消しなくても、寝てしまえばいい。気分なんてものは、天気や体調であっさり変わるものだから、その日の気…
言葉は、 音楽を聴いた時、突然どこかに誘われる。言葉は、自然に触れた時、軽やかに駆け巡る。 言葉は、昔を思った時、多くのものを手繰り寄せようとする。 言葉は、 感情が波だった時、湧いてくる。 言葉を残したい、 でもすぐ自分の元を離れ、旅立ってし…
ずっと止まったままのブログの更新。 きっと現実世界との闘いに忙しいのだろう。 でも無気力になっていなければいいけれど。 いつも元気なんて無理だ。 誰だってどうにか折り合いをつけて生きている。 そしてあなたが思うより、もっと世界は繋がっている。 …
あなたの、世界との闘いはいつまで続くのだろう。 繰り返す生活の中で、味方なんていなく思えて、 アドレス帳に知り合いは増えても真の友達はいない。 家族と暮らしていても心の隙間は埋まらず、 都会で暮らしていても関わりのない他人が大勢いるばかり。孤…
大人なのに子供のように頼りなく見える。 いい大人なのにね。 調子いい時も、悪い時もあるさ。 今は立つのがやっとに見えても、嵐の中をやり過ごしているんだろう。 心の中の嵐は他人からは見えにくい。 やり過ごしていれば、いい日もいつか訪れる。 あなた…
春の日差しが眩しい。 こんな天気に、冬服着るのは野暮ったいことは分かっているけど、 冬の間に染み付いた臆病さから抜け出せない。 昨日は思い切って上着を脱いで散歩したら、風は強いし、 帰り道は冬空になって寒かったよ。 桜が咲いたというのに明日から…
飲み込んでしまった言葉はどこに行くのか。 押し込めた感情はどこに行くのか。 美しいと思った。 人を恨んだ。 疲れた。 無理だと思った。 憧れた。 伝える相手もなく、伝える意味もない。 過ぎ去った時間。 あやふやな記憶だけ残り、共有する相手もいない。…
言葉の力って強いよね、すごいよねって語り合ったあの人はもういない。 ずっと年上だったあの人の歳をすでに追い越してしまった。 一番文章を見てもらいたかったのは、あの人にだったかもしれない。 「やっと少しづつ文章が書けるようになりました。 言葉の…
一瞬にすぎてしまう一日。 これを365日重ねて、さらにそれを数十回繰り返せば必ず終末へ。 あまりの刹那に唖然とする夜もあれば、それで労苦から解放されるという救いを見る日もある。 平均寿命を生きられる保証もない。 だから会いたい人に会うのだ。 今を…
眠り、起きの繰り返し。 それは無数の死と生を思わせる。 今日の生にこだわらなくても、明日にはまた蘇る。 もしかしたら別の生に生まれ変わっているかもしれない。 さてあなたはよく眠れましたか?
2月28日以降に書いた詩です。 なるべく毎日書きたいけど、何も浮かばない日もあります。 本当は何も思わない日なんてないはずだから、思いを言葉にすれば詩はおのずと浮かび上がってくるはず。 それがどんな言葉でも大事にしたい。 どこまで書き続けられるか…
三月の一日一日が過ぎていく。 別れが辛すぎて時が止まればいいと思った。 それはかなわぬ夢。 こだわる気持ちに関わりなく何気なく過ぎていく日常。 毎日聞こえるカウントダウン。 過ぎてしまえばその日々さえも遠い幻のような覚束なさ。 記憶すらも妖しく…
道路のすぐそばに、植えられた杉林。 幼樹のうちはきままに育った。 成長につれ枝葉を伸ばす余地がなく、下葉は白く枯れた。 すぐ隣の樹が邪魔をして、十分な光が当たることがない。 まっすぐ上にだけ伸びて光を求める。 間伐のコストが合わず、放置されたま…
小学校、中学校と同じ教室で過ごし、同じ部活動をする。 あの暗黒時代を一番身近に感じていた存在。 君は母親を亡くし、もっと心が波だっていただろう。 温厚な君と、おもいっきりケンカになったことがあった。 ぼくの言ったことがからかいに聞こえた君はひ…
3月の明るい陽射し。 光の中へ。 光の中へ。 足取りも軽く、前へ前へと駆け出したくなる。 重い上着を脱ぎ捨て、走りだそう。 頑なだった心も軽く、光の中に溶けだしそう。 長い冬にじっと待ちぼうけにしていた事や、ずっと遠くに感じていたこと。 春の光が…
あきらめていた。 いつまでも中途半端な夢を持つとつらいから。 でも自分の中に微かな火種を見た。 見なかったことにしたら本当に生きていることにならないという声を聞いたんだよ。 夢は夢のままかもしれないけど、まず自分を信じることから始めようと思っ…
あなただけに読んでもらいたくて書いた手紙。 自分だけに語りかけるために書いた日記。 自己紹介のために書いたクラス文集。 親睦のために書いた学生寮の文集。 目的不明、国語力アップ?のためのサークル文集。 生活記録のためのブログの文章。いろいろ書い…